アダルトチルドレンに悩まされている方の中には、「自分が発達障害ではないか?」と感じてしまう方もいるようです。
発達障害は脳が大きく影響するため、「自分は一生治らないのではないか?」と、さらに不安になってしまうこともあると思います。
一生、社会に馴染めないのではないか……そんな気持ちを抱えていると、もっと辛くなってしまうかもしれません。
しかし、ご安心ください。
アダルトチルドレンから解放される生き方は、あなたの手で作ることができます。
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)や注意欠陥多動性障害(ADHD)を抱えている子どもが、児童虐待されるケースは多いです。発達障害を抱えたお子さんを育てていく過程で家族が孤立してしまい、機能不全状態に陥ってしまうケースがあるからでしょう。そのため、発達障害でもあり、アダルトチルドレンでもあるお子さんが多くなっているように感じるのかもしれません。
しかし、広汎性発達障害や注意欠陥多動性障害と、アダルトチルドレンは基本的に別物だと考えてください。たとえお子さんに重度の発達障害があったとしても、そのことで家族が団結し、絆が深まっていくこともあるからです。
ただし、子ども虐待そのものを、「第四の発達障害」とみなすこともあります。あいち小児保健医療総合センターなどで虐待児と長年関わってきた杉山登志郎さんによれば、第一の発達障害は精神遅滞や肢体不自由、第二は自閉症、第三は学習障害やADHD、そして第四が児童虐待だというのです。
なぜなら、虐待された子どもの多くが「反応性愛着障害」を引き起こしているからです。「反応性愛着障害」とは、幼少期に親とのふれあいが極端に少なく、人としての感情の基盤をうまく形成できなかったことをさします。