あなたの人生は、もしかしたらとても苦しいものだったかもしれません。子供の頃、普通だったら与えられていた愛情を受けられなかったり、逆に過保護に育てられたりしていることもあります。
心が悲鳴をあげている理由は、アダルトチルドレンということも考えられます。しかし、医学的に認められている症状ではありません。そのため、お医者さんから「あなたはアダルトチルドレンです」と診断を受けるわけではないのです。では、なぜ精神的な病気と誤解を受けることが多いでしょうか?
アダルトチルドレンが育ってきた家庭環境は、過酷そのものです。子供らしく生きるということを許されず、日常的に暴力・犯罪・虐待にさらされてきた幼少期~思春期を送っています。
人格形成の基本となる大切な時期に、親との信頼関係を築くことができなかった場合、その後の心理状態やその後の社会関係に悪影響が及ぶといわれています。うまく対人関係を築くことができないため、年齢を重ねるにつれて友達から仲間はずれにされたり、いじめの対象になったりすることもあります。また、学校や職場で人間関係のトラブルが絶えず、孤立してしまうケースも少なくありません。
そのため、アダルトチルドレンは、二次的にうつ病などの精神的な疾患にかかってしまう確率が高いといわれています。しかし、そもそもの始まりは、最初の人間関係ともいえる家族との絆を感じられない「機能不全家族」で育っていることが原因なのです。