自己との決別

決別する01

あなたがアダルトチルドレンである原因は、機能不全家族であると言えます。したがって、親のことを責めたくなる気持ちがあるかもしれません。過去の自分と決別するためには、今まで自分の育ち方の中で悩まされていた、親の問題を解決しなければならないのです。

ただし、過去の自分と決別するからと言って、「親が悪い!」と親を責めすぎてしまうのも、あまり良いとはいえません。今まで過剰なほど自罰的で、感情を抑圧する傾向があったアダルトチルドレンの場合、親に対する怒りを外に出すことは決して悪いことではありません。

むしろ、今まで抑えこまれていた自分自身の素直な感情が表に出ている証拠なので、アダルトチルドレンを克服するためには良い兆候だといえます。問題なのは、親や育った環境を責めてしまうプロセスで、過去の辛い思い出が蘇ってしまうことです。

アダルトチルドレンの克服へのプロセスでは、今まで抑えこまれていた感情が一気に噴出することが珍しくありません。虐待を受けたことで抱えてしまったトラウマや、今まで抑えこんでいた辛い記憶のフラッシュバックに悩まされてしまう人も多いと言います。

抑えこまれていた感情を表に出すのは、前に進んでいくためのお別れの儀式のようなものです。あまりにも過去の記憶に囚われて、がんじがらめになって悪循環に陥ってしまうのは逆効果だといえます。

あまりにも辛い感情にとらわれて、そこから抜け出せないのは傷を深めてしまうことになります。辛い記憶の中では、あなたは現在の年齢ではなく、小さな子どもに戻ってしまっているはずです。

小さな子どもに戻ってしまうのではなく、心のなかで昔の自分を優しく抱きしめてください。そのためには過去と決別し、自分自身の人生ストーリーを歩む勇気が必要なのです。

「親」から「自分」中心の人生へ

決別する02

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、親中心の生活だったはずです。「自分でどんな人間なのだろう?」「自分で本当は何がしたかったんだろう?」ということを考えたこともなかった人がほとんどだと思います。

今まであなたの人生の主語は、「親が」「周囲が」と自分以外の人だったはずです。そこから抜け出すことが、アダルトチルドレンを克服することにつながるのです。「親がしたいこと」「親が望む人生」ではなく、「自分がしたいこと」「自分の希望や夢」をどんどんクローズアップしていきましょう。

今までないがしろにしてきた「私」を主語にした人生を歩み始めるチャレンジは、アダルトチルドレン克服に向けての大きな前進だといえます。