あなたは誰かと話をした時に、自分の生活や考え方が周りとまったく違うと感じたことはありませんか?思考や行動のひとつひとつが他の人と違うせいで、社会に溶け込めないということもしばしばあるのです。
アダルトチルドレンの抱えている辛さは、思春期から大人になるにしたがって深くなってしまうことがあります。まず、幼稚園や小学校で、自分は周りの子どもと育っている環境がまるで違うことを思い知らせる出来事がたくさん起こります。
他の家では、お母さんが作ってくれる温かい手作りのご飯や家族団らんの時間があることを知って、絶望してしまうアダルトチルドレンも少なくありません。思春期には親を責める気持ちと、「自分が悪いから、両親が暴力を振るうのではないのか」というような自分を責める気持ちの狭間で葛藤する人も多いです。
自分がアダルトチルドレンであることを知ることによって、今まで「なんで自分の育った環境はこんなにも人と違うのだろう」という悶々とした気持ちから開放されるでしょう。また、自分だけではなく、親自身もアダルトチルドレンだったということが知る人も珍しくありません。
祖父母や親戚の話から、親自身も過酷な家庭環境で育っていることを耳にしているケースも多いでしょう。そのため、「親もアダルトチルドレンだった」と知って驚かないどころか、むしろ納得がいったという声をよく耳にします。
実は、アダルトチルドレンとは、機能不全家族の中で育ってしまったために引き起こされる連鎖。あなた本人のせいではなく、育ってきた環境が関係していることも珍しくないのです。