あなたは、家族や友人、パートナーのことを信用できますか？上手に話したいと思っているのにそれができないという場合、「コミュニケーションを遮断するタイプ」のアダルトチルドレンに該当するかもしれません。

近年、女優さんやモデル、お笑い芸人などがアダルトチルドレンであることを、自伝やブログでカミングアウトすることが急増しているように思います。マスコミやこういった人前に出る立場である芸能人の告白の影響によって、先ほどご紹介したアダルトチルドレンの特徴は、専門家以外の人にも知られ始めてきています。

一方、表面的には「アダルトチルドレン」ということがわかりにくい人もいます。アダルトチルドレンに起こりがちな暴力の連鎖やバーンアウト（燃え尽き症候群）に比べ、症状が何も表に出てこないようにみえるのです。

社会や人間同士の関わりをシャット・アウトしているケースが、その代表例です。このようにお伝えすると、真っ先に「引きこもり」が思い浮かぶ人も多いでしょう。

幼少期の体験から人とのコミュニケーションを取ることを諦め、周りとの人間関係を絶つことで過酷な時間を乗り切ってきたアダルトチルドレンもいます。けれども、友人や知人も多く、底抜けに明るく誰からも好かれるような人物が「アダルトチルドレン」ということもあるのです。特徴としては表面的な付き合いは上手なようにみえますが、自分のプライベートには絶対に深入りさせない傾向が強いです。

他人を信じられないタイプのアダルトチルドレンは、根本的に人間をまったく信用していないといえます。彼らが幼い頃から見てきたのが、暴力や罵り合い、大好きな家族同士の争いです。本来は両親から愛情を受けるはずだった子ども時代にそのような「戦場」を見せられたのでは、人を信用しろという方が難しいでしょう。

引きこもってしまったアダルトチルドレン。
仮面をかぶって人前では明るく振舞っているアダルトチルドレン。

真逆のように見える特徴ですが、どちらも根本にある問題は共通しています。機能不全家族の中で生きていくために、「人を信じる」ということを諦めざるを得なかったといえるでしょう。

もし、あなたがこのようなタイプのアダルトチルドレンに該当するのであれば、どのようにして人を信じるのかを考えることが大切。その上で、機能不全家族の問題を解消するために、必要な行動をしましょう。